歴史・伝統・文化・産業

街道で受け継がれてきた歴史・伝統・文化・産業

伊勢国お庭街道は、古くから交通の要衝として栄え、歴史・伝統・文化・産業が受け継がれてきました。

東海道や伊勢街道は参勤交代や伊勢神宮参拝の道として賑わい、宿場町文化が発展しました。

現代にも息づいている街道沿いの魅力をお伝えします。

七里の渡し跡(桑名市)

伊勢國お庭街道|伊勢神宮の参拝に繋がる[令和のお伊勢参り]|三重ガーデンツーリズム協議会

熱田・宮の渡しから海上七里を船に乗り、桑名の渡しに着いたことから「七里の渡し」と呼ばれています。

当時は、東海道の42 番目の宿場町として大賑わいを見せていました。ここにある大鳥居は、これより伊勢路に入ることから「伊勢国一の鳥居」と称され、伊勢神宮の遷宮ごとに建て替えられています。

国営木曽三川公園(三重県桑名市、岐阜県海津市・各務原市・羽島市、愛知県一宮市・江南市・稲沢市・愛西市)

伊勢國お庭街道|伊勢神宮の参拝に繋がる[令和のお伊勢参り]|三重ガーデンツーリズム協議会

木曽川・長良川・揖斐川の木曽三川が有する広大なオープンスペースと豊かな自然環境を活用した日本一広い国営公園です。13拠点が開園しており、桑名七里の渡し公園もその一つです。

桑名寺町通り商店街の三八市(桑名市)

伊勢國お庭街道|伊勢神宮の参拝に繋がる[令和のお伊勢参り]|三重ガーデンツーリズム協議会

毎月3と8のつく日に開催される朝市「三八市」が名物。

アーケードを人が埋め尽くす、東海エリア屈指の元気な商店街です。桑名名物のしぐれ店や土産物店のほか、食料品店、総菜店、雑貨店などがずらり。食べ歩きもおすすめです。

湯の山温泉(菰野町)

伊勢國お庭街道|伊勢神宮の参拝に繋がる[令和のお伊勢参り]|三重ガーデンツーリズム協議会

開湯1300 年の歴史ある温泉です。御在所の自然に囲まれた湯の山温泉は、アルカリ性ラジウム泉で昔から胃腸病、神経痛、外傷などに効能があるといわており、また美肌の湯としても知られています。

地元の食材を使ったお料理や国の有形文化財に指定されている建造物などを楽しんでいただけます。

温泉街へは近鉄湯の山温泉駅からバスが出ています。

鈴鹿墨(鈴鹿市)

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鈴鹿墨は、墨として日本で初めて伝統的工芸品の指定を受けた名誉ある墨です。発色が良く、上品で深みがあり、基線とにじみが調和するという特徴があります。

手作業でひとつひとつ丁寧につくられた鈴鹿墨は、墨下りがなめらかで多くの書道家に愛用されている逸品です。

創意工夫を行い、鮮やかな色彩墨、鈴鹿墨の染物やお香、建築塗料など、鈴鹿墨を活用したさまざまな商品開発に取り組んでいます。

伊勢型紙(鈴鹿市)

伊勢國お庭街道|伊勢神宮の参拝に繋がる[令和のお伊勢参り]|三重ガーデンツーリズム協議会

伊勢型紙は、着物や浴衣などの生地に柄や文様を染めるための型として用いられ、千年余りの歴史を誇る伝統的工芸品(用具)です。

美濃和紙を柿渋で張り合わせた型地紙に、彫刻師が全て手作業で文様を彫り抜くため、高度な技術と忍耐が必要です。

近年では、本来の用途である染型紙だけでなく、美術工芸品やインテリア等に幅を広げ、伊勢型紙のデザインと伝統技術を活かした商品開発が進められています。

おぼろタオル(津市)

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今治・泉州と並んで日本3 大タオルの一つと称されています。糸がやわらかく肌触りがよく、吸水性と速乾性に優れています。

伊勢木綿(津市)

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江戸時代、地域の農家の副業として始まり、津藩主藤堂高虎公の奨励より盛んに生産されました。紺木綿と縞木綿の2種類があります。

伊勢木綿は先染め木綿ともいわれ、織る前に糸を染める特徴があります。

旧小津清左衛門家(松阪市)

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江戸で一番の紙問屋、豪商・小津清左衛門家の邸宅を資料館として公開。格子と矢来のある質素な外観からすると意外なほど広い屋敷内には、2つの土蔵も残っています。

展示品の中には「千両箱」ならぬ「万両箱」もあり、「江戸店持ち伊勢商人」の暮らしぶりが偲ばれます。

松阪もめん(松阪市)

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正あい染めの糸を使い、縞模様が特色。素朴な風合いです。

反物はもちろん、ネクタイ・財布・コースター等の小物などに人気があります。

早くから江戸に進出した松阪商人が売りさばいたのと、お伊勢まいりの土産として全国に広まったので、「松阪もめん」は当時の江戸庶民の粋なファッションとなりました。

田丸城跡(玉城町)

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延元元年(1336)年、北畠親房が築城し、天正3(1575)年には、織田信長の伊勢侵攻に伴い、北畠氏を継いだ織田信雄(のぶかつ)が三層の天守を築き城主となり、明治維新で廃城となった南伊勢随一の名城、三重県指定文化財・史跡続日本100名城「田丸城跡」が玉城町のシンボルとなっています。

擬革紙(玉城町)

擬革紙とは、革に擬(なぞら)えた紙のことです。この技術はおよそ350年前に生まれました。

三重県伊勢周辺は擬革紙の一大産地でしたが、刻み煙草が紙巻煙草にかわり皮革や新素材が出回りはじめ、昭和初期には生産されなくなりました。

そして、その技術は途絶えてしまいました。

擬革紙の製法は口伝であったことから、文章による資料がほとんど残されていません。
参宮ブランド「擬革紙」の会により、現物資料をもとに紙を分析し道具を再現して、途絶えた技術を一つ一つ今にたぐりよせ、「伊勢擬革紙」として再興を進めています。

伊勢國お庭街道|伊勢神宮の参拝に繋がる[令和のお伊勢参り]|三重ガーデンツーリズム協議会

おはらい町・おかげ横丁(伊勢市)

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伊勢神宮内宮の宇治橋前から猿田彦神社方面へ真っすぐ続く通りが「おはらい町」です。

宇治橋から五十鈴川に沿って続くおよそ800mの美しい石畳の通りには、お伊勢さん特有の切妻・妻入り様式の町並みが軒を連ねます。

通りにはたくさんの土産物店・飲食店や商家が建ち並び、参拝後の町歩きが楽しめます。

また、神宮道場や旧慶光院客殿などの歴史的建造物などもあり、お伊勢さんらしいレトロな雰囲気がたっぷり詰まっています。

おはらい町の中程、赤福本店前あたりの横丁一画が「おかげ横丁」。江戸期から明治期にかけての伊勢路の代表的な建築物が移築・再現されており、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのようです。

約4000坪の敷地内には、伊勢志摩ならではの食べ物屋やおみやげもの屋が建ち並び、どのお店も魅力満載です。

※ツアーの開催状況等は必ずツアー会社HPをご確認下さい