旧 長谷川 治郎兵衛家

伊勢國お庭街道|伊勢神宮の参拝に繋がる[令和のお伊勢参り]|三重ガーデンツーリズム協議会

庭園概要

開園面積 4,688.4㎡
入園料金 一般400円(20名以上の団体330円)、6~18歳200円(160円)
公開時期 通年公開(水曜日及び年末年始は休館)
施設所有者 三重県松阪市
施設管理者 特定非営利活動法人 松阪歴史文化舎
その他 長谷川家は、延宝3年(1675)創業の木綿問屋の老舗であり、江戸時代には江戸大伝馬町一丁目に5店舗、三州平坂(愛知県西尾市)に1店舗を構えました。松阪の邸宅は主人と家族の生活の場であり、敷地の中央を南北に流れる排水路を境に、東側が町家の魚町、西側が武家町の殿町になります。
魚町側にある江戸前期から大正期に築造された主屋・土蔵等の建物群は、国指定重要文化財に指定されています。この主屋の大座敷と大正座敷の前には、閑静なこぢんまりとした庭園を設えています。
紀州藩勢州奉行所跡であった殿町側の土地は明治前期に購入し、明治中期に池泉回遊式の日本庭園を中心として、離れ座敷・稲荷社・四阿(国指定重要文化財)等を築造しました。離れ座敷には四畳半の茶室が付設され、座敷に座って庭園を眺めると、築山を右手に見て、正面には借景をなす松坂城跡を望めるように設計されています。庭園内には、春から夏にはサクラやスイレン、秋にはモミジやドウダンツツジ等の花木が四季折々の風情を醸し出しています。魚町・殿町の敷地全体が、三重県指定史跡及び名勝に指定されています。
・令和5年度旧長谷川治郎兵衛家入館者:14,609人

ギャラリー

メッセージ

【伊勢街道と長谷川家】
松阪は、江戸時代には伊勢街道や和歌山街道の宿場町として栄えました。文芸を嗜む長谷川家の当主は、江戸や京都・大阪の著名な文人たちを伊勢参宮に誘い、自家に滞在させて歌会や句会・古典講釈等に興じました。また、明治以降は皇族の方々の宿泊や休憩施設として大正座敷等が利用され、今もその時の記録や道具類、宮家から御礼として下賜された品々が残されています。
また、伊勢参りの時には、参宮街道を1 日2 万人余りが行き交いました。松阪には、一晩に何千人も宿泊することになり、旅館に泊まれない旅人は橋の下や河原、路地などで、野宿しました。そのような旅人のために伊勢街道沿いの豪商は、炊き出しの施行を行い、おにぎり、茶、草鞋、路銀等を提供したといいます。長谷川家も路銀等を提供した文書が残ります。
松阪の富商のお家では、伊勢神宮の御札が降下し、その家は近隣に料理やお酒を振る舞ったとあります。文政13 年(1830)閏3 月2 日小津清左衛門家の座敷の庇へ降下した伊勢神宮の御札も現存し、小津家では饗応をしています。
【伊勢街道周辺を活性化し、賑わいを創ること 】
伊勢街道沿いのこのようなおもてなしの心が、街道沿いに残る祭りや歴史文化とともに、人を癒やし私たちの心を魅了します。旧長谷川治郎兵衛家では、「抹茶体験」「火用心印刷体験」「機織り体験」「糸繰り体験」や夜のライトアップなど様々な企画で持って歴史や文化、情報の行き交う賑やかな街道の再現に挑戦しています。
伊勢神宮への参拝者に街道沿いの庭園をはじめ、食や伝統工芸などにも触れていただくことで、街道全体を盛り上げ、人の心の活性化、つまり私たちの暮らしや心を豊かにすることをめざします。

アクセス


〒515-0082
三重県松阪市魚町1653 番地
殿町1317-1 番地
殿町1317-18 番地

外部サイトリンク

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