食文化

街道で育まれた三重の食文化

「現代版のお伊勢参り」を旅行者が体験する上で、魅力ある庭園等のほか、古くから街道沿いに存在する食文化や歴史、伝統・文化、産業のほか、街道付近に存在する花の名所等を紹介します。

これらを構成庭園等と組み合わせることにより、三重県にしかないガーデンツーリズムを推進します。

桑名のはまぐり(桑名市)

伊勢國お庭街道|伊勢神宮の参拝に繋がる[令和のお伊勢参り]|三重ガーデンツーリズム協議会

桑名といえば、「その手はくわなの焼きはまぐり」の地口(江戸の洒落言葉)で知られるはまぐりが代名詞。

江戸時代には徳川将軍家へ献上されるなど、その品質とおいしさが古くからあがめられてきました。

桑名の地はまぐりは、希少価値の高い「ヤマトハマグリ」という日本古来種で、穏やかな内湾の汽水域で育つことから殻が薄く、身はぷっくりとして柔らか。ほどよい塩気とたっぷりのうまみを含み、国内流通の9割を占める輸入はまぐりとの違いは歴然で、「桑名のはまぐりを食べたらほかのものは食べられない」といわれるほどです。

僧兵鍋(菰野町)

伊勢國お庭街道|伊勢神宮の参拝に繋がる[令和のお伊勢参り]|三重ガーデンツーリズム協議会

御在所岳の麓にあった天台宗三嶽寺には戦国時代、武装した300 人余りの僧兵がいたといわれております。

荒法師の勇気、正義感をたたえ、毎年10 月上旬、僧兵に扮(ふん)した住民等が「火炎みこし」で温泉街を練り歩く勇壮な「僧兵まつり」が繰り広げられています。

かつて関西・中京の奥座敷と呼ばれた菰野(こもの)町の湯の山温泉では、僧兵たちがスタミナ源として食べていたといわれる「僧兵鍋」が各旅館で振舞われています。

山の幸や猪などの肉を中心とした具材を、数種類の味噌で煮込んだお鍋です。

清水清三郎商店(鈴鹿市)

伊勢國お庭街道|伊勢神宮の参拝に繋がる[令和のお伊勢参り]|三重ガーデンツーリズム協議会

三重県の鈴鹿は、かつてより旨い酒を醸す地であることから、味酒鈴鹿國(うまさけすずかのくに)と呼ばれてきました。

また、現代における辞書「大辞林」(三省堂刊)にも、「うまさけ」と引くと「うまい酒の地」「酒の産地として有名な鈴鹿にかかる枕詞」と掲載されていることから、はるか古の時代から鈴鹿は美味しい酒を造る味酒の地であったとしてこの語が広く知れ渡っていたことが伺い知れます。

清水清三郎商店は、1869 年(明治二年)に大黒屋清水清三郎商店としてこの地に創業して以来約150年の歴史ある酒蔵です。

津のうなぎ料理(津市)

伊勢國お庭街道|伊勢神宮の参拝に繋がる[令和のお伊勢参り]|三重ガーデンツーリズム協議会

かつて沿岸部に多くの養鰻池があったことから、津市内には今でも20 店舗以上の鰻料理店があります。

各店ごとにタレの味、調理法も様々で、津市民に親しまれる味として平成17年には、一人当たりの消費量が日本一になったこともあります。

松阪牛(松阪市)

伊勢國お庭街道|伊勢神宮の参拝に繋がる[令和のお伊勢参り]|三重ガーデンツーリズム協議会

日本三大和牛のひとつ、松阪牛。「肉の芸術品」と称される牛肉の最高級ブランドです。

きめの細かい霜降と箸で切れるほど柔らかな肉質、甘みのある香り。

その味わいはまさに“口福”。とろける甘い脂と濃厚なうまみが口いっぱいに広がります。

伊勢うどん(伊勢市)

伊勢國お庭街道|伊勢神宮の参拝に繋がる[令和のお伊勢参り]|三重ガーデンツーリズム協議会

伊勢神宮へ参拝に長旅をしてきた参拝客の胃腸に優しいエネルギー源として、江戸時代に生まれた元祖ファーストフード。

太くて柔らかい麺を、出汁と伊勢だまりを合わせた独特の色の濃いタレで食べます。

岩戸の塩工房(伊勢市)

伊勢國お庭街道|伊勢神宮の参拝に繋がる[令和のお伊勢参り]|三重ガーデンツーリズム協議会

二見浦の伝統と自然を活かし、海水から組み上げた天然の塩を作っています。

岩戸の塩は海水のみを原料にし、他の塩やにがり、固結防止のための添加物は一切使用していない純国産自然海塩です。

豊かな自然の恵みを活かした「岩戸の塩」は、人が本来必要としている海の栄養分をたっぷり含んだ、体にやさしい塩です。

※ツアーの開催状況等は必ずツアー会社HPをご確認下さい